北海道現代史 資料編1(政治・行政)
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〈中略〉をもつ活動に頻繁に参加しました。道議会庁舎の会議室での党員の会合で、浅沼〔(稲次郎〕書記長(党中央の)が平和条約への党の姿勢と共産党のパージについて講演しました。浅沼はまた、〔(北海道の〕農民協同党・社会党指導者たちの合同会議でも話をしました。この会議には新たに当選した農民協同党の参議院議員である東隆も参加しました。荒〔(哲夫〕氏(社会党道連委員長)は北教組の中央委員会の会合で演説を行い、琴似支部主催の農民懇談会にも出席しました。c.農民協同党は七月中、地方党会議を一度も開きませんでした。党幹部たちはそれぞれ、松浦〔(定義〕の当選に関連する選挙違反の調査の進展に大いに動揺しています。党中央委員会は七月八日、東京の党本部で第五回大会を開催しました。この大会には二七名の代表(うち一〇名が北海道から)が出席し、党勢拡大のさらなる計画を議論し、臨時国会で表明編者注)編者注)編者注)編者注)〈中略〉される基本政策を明確にしました。彼らは、国会外の問題については他の農民団体と協力し、国会内の問題については非与党勢力に参加する意向を示しました。あらゆる農業行政の問題について自党が主導権を握るべきだとの意向を表明し、「外交政策」については、全面講和条約と、恒久的中立および民族自決の原則への支持を党として明確にすることを提唱しました。全面講和条約は理想的なものであり、平和的で協同的な社会主義と一致していると説明されました。党の公式スポークスマンは、農業危機を乗り切るために最善を尽くすことを約束しました。d.民主党は党総裁選出をめぐる内部対立に引き続き巻き込まれており、炭鉱国家管理化の動きに反対すべきかどうかの決定、そして自由党との合同に関する新たに浮上した問題にも直面しています。北海道の党指導者たちは、党総裁には木村〔(小左衛門〕と苫米地議長の可能性が最も有力と考えていま編者注)第1章 国内・道内政治① 144

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