北海道現代史 資料編1(政治・行政)
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大をはかる。◎ 都市部では、企業、商社系列によるテコ入れを強化すると共に、町内会、婦人組織などを動かして浮動票対策を強めることとしている。また、候補擁立を断念した民社党の票の流入に期待し、工作をすゝめている。こうした中で「中村」は、「坂東」立起による最大の被害者は自分であると宣伝し、後援会の引き締め、企業・商社の総テコ入れ、道を頂点とする自治体のあと押しをすゝめており、活発な運動を展開している。一方「北」は、道連の基礎割り当てが「中村」に有利であるとして、前述したように、二次産業における「中村」陣営にアタックしていたが、「坂東」立起によって、総体の危機感が強まるや、自分の基盤である農村の再テコ入れに力を入れてきている。(北海道労働資料センター所蔵  -   925/S205)戦後三十年、わが国における唯一の責任ある国民政党として政権を担当し続けてきたわが自民党の結党以来最大の試練を克服し、当事者能力を発揮するためには、肉を切らして骨を削るていの具体的行動を起さなければならない。今日においては、言葉や決意だけで、国民の信頼を回復することは殆んど不可能である。しかも最近の世論調査から国民は支持する政党や政治家について卒直な態度や意志の表明をさける傾きがあると同時に、一方では、その選択にかなりとまどっていることが明らかであり、これが「支持政党なし」層の増大〔自由民主党〕北海道支部連合会「全国代表者会議提案」(「政治腐敗の防止について の改正について 選挙制度一九七六年八月一八日① 自民党道連における党近代化論の台頭ロッキード事件後の自民党道連(ニ) 51年」所収)第2章 国内・道内政治②30 254

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