北海道現代史 資料編1(政治・行政)
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の共産党・公明党の関係、本道の民社党が全国的な同党の動向よりも更に右寄りであるなどの実情から政党レベルの話合いで成立する可能性はほとんど絶望的であり、この際、全道労協が各野党に等距離を置いて協議の席につかしていく。この場合野党第二党である公明党対策を第一に考えていく。以上の見地から昨年末以来、強力な公明党対策を講じ公明党側も遂にこの呼びかけに応ずる態度を示した。我々はこの態度に対応するため全道労協三役会議、社会党道本部三役との協議の結果に基き、本年一月七日口頭で選挙協力の具体案を提示し、わが方の土俵に引つぱることに成功したわけである。一、対策の基本的態度1.当面は公明党対策を第一とし、最近右傾化の激しかつた同党の姿勢を我々の側に引き戻すことに全力をあげてきた。2.そのためには公明党に反自民に徹することを絶対〈中略〉の条件にして選挙協力を呼びかけて来たが、今後は政策的共斗も呼びかけていく。3.選挙協力に当つては従来の如き一方的要請だけでは、今日の多党化時代に対応できない。当方も思い切つた選挙協力の意志を表明し、相手側により大きな譲歩を引き出す。又この協議の期限を当初本年三月末日と決めていたが、双方協議の進展状況から四月末日まで延期する。4.共産党に対しては公明党対策を先行しながら接触をつづける。特に同党に対し知事選挙は勿論、首長選挙に於いて政策協定、組織協定は原則として締結しない。5.民社党対策としては先ず道同盟や、同盟傘下主要組織対策を次の諸対策を進める。の話合いに引きずりこむ。(3)五十嵐広三氏決定に近づける。6.社民連・中立労連・新日鉄などの大単産対策を講編者注)第3節 横路道政の開始と社公民路線261(1)堂垣内〔(尚弘〕支持を決定させない。(2)選挙協力 

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