Hokkaidomemorandum,ofifromn-〔(編24者注.) 〕a.共産主義者の活動:室蘭で共産党員として敵諜報部隊第三七地区担当官ジョージ・C・ガーゲット少佐との面談で検討された。中野は、北海道の警察内に潜む共産主義者やその協力者を摘発するため、警察は粘り強い努力を続けていると述べ、ガーゲット少佐もその通りだと言った。現在、北海道の軍政部チームの要請で、中野の配下が共産主義者の警察官を特定し、排除するための調査が行っているという。小樽で二名、帯広で一名が最近発見され、それ以来「害を及ぼせない」位置で監視下に置かれているという。さらに最近、党員の秘密リストを対敵諜報部隊が入手し、更に二人の警察官が党員であることが発覚した。この二人の警察官は、どちらも根室にいたが、〝静かに辞職に追い込まれた〟。秘密リストが明るみに出るまで、どちらも全く疑われていなかった。登録しているのは三五〇人だが、一〇月の教育委員会選挙では党員たちが一〇〇〇票近くを獲得してお〈中略〉り、市内に秘密党員が多いことを示している。室蘭は、北海道で共産主義者の活動量が増加している地域の一つであり、その主な原因は、最近、市内の二つの製鉄所が操業を再開させ、何百人もの鉄鋼労働者が新たに流入したためと考えられている。金沢署長によれば、政府のあらゆる活動に抗議するデモが日常的に行われるようになり、警察を悩ませているという。地元の共産党員は柄沢とし子の指導下にあり、彼女は道内の他の労働者が集中する地域でも、時間を見つけては演説している。(国立国会図書館憲政資料室所蔵 総司令部参謀第2部文書G20364603648)〔コートニー・ホイットニー(GHQ民政局長)宛アルフレッド・ハッシー(局長特別補佐官)覚書〕「InvestigationpoliticalterrorismHusseyto連合国最高司令官*11 内務省の道内テロ対策への不信感第3章 防衛・治安344
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