北海道現代史 資料編1(政治・行政)
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1949〈中略〉4 一九四九、五月九日附提出された決議文について別紙の通回答する昭和二十四年五月  日本農民組合北海道連合会第三回常任委員会 農地改革に就いて農地改革の遂行に当つては道庁は改革の歴史的重要性を痛感し、関係法律に準拠し全力を傾注して努力してゐる所存である。然し乍ら本道の広大な地域と交通の不便、一部当事者     日ものは速かに是正し完全ム欠な改革をなし度いと目下懸の無関心、その他種々の悪条件下に於てかくれた地主の不正を短期間に残らず究明し完全無欠な結果を得ることは中々の難事であると云はなければならない。従つて道庁はこれらの不正問題に対し、道、市町村農地委員会は勿論広く各方面の応援を得て早期発見に努め是正すべき命の努力をなしてゐる次第である、尚(1)から(6)までの事北海道知事 項〈略〉に就いては当該市町村の如何なる問題に就き回答すればよいか不明であるから関係当事者の氏名並にその不満とされるところを具体的にお示し願ひ得れば、そ田中敏文 れによつて個々に回答し度い。御中註 可に関し、次に更に懇談の機会に具体的に研)討する、部長の責任追及、課長、東主事の罷免を要求、次会まで保留す。この〔(農地改革の〕根本理念をハッキリと掴むならば今日各市町村に残された悪質問題も紛争もなかったであ編者注)菅ノ書記、今井常任の問に対しとり敢えず再調査を行ふことを確約、九条三項許(法政大学大原社会問題研究所所蔵)日本農民組合北海道連合会「聲明書」(「日農 各府県連報告 」所収)一九四九年五月二七日(ママ③ 日農道連と農地委員会の対立第1節 田中道政の誕生とその基盤65

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