全国一とは書いたものの、では「ススキノ」ってどこからどこまでと改めて問われると答えようがない。なにしろ公的な区画割りは存在しないからだ。名称としても市電の「ススキノ停車場」がある程度だ。そこですすきの観光協会が協会内での話し合いの結果、一応の目安を設けたわけだが、その範囲で言えば料飲食店の数は風俗営業も加えて四二〇〇軒といったところだろう。ちなみに料飲食店業別の増減にはあまり目立ったものはないが、ラーメン、すし屋はかなり増えてぃる。ヘルス台頭今回の調査で著しく増加したのがヘルス関連で、七年前より百軒近く増えた。七月にはまるごとヘルスというビル(南五西五)も出来るというから、逆に自然淘汰されてくるのではないだろうか。過剰気味の業種は常にその運命にある。もう一つ増えているのが「キャバクラ」の業種。ピンクサロンも加えると百十軒という数字になる。おそらくキャバクラも八〇軒以上増えればお互いに客の引っ張り合いとなり、かなり厳しい営業になるだろう。その一例が「ピンキャバ」と呼ばれた違法性の強い業態で、二年前まで百軒近くあったのに、警察の取り締まりが厳しくなったこともあり全滅状態。利益も大きいがリスクも大きかったということか。(一般社団法人すすきの観光協会所蔵)第9章 金融・観光・サービス業【サービス業】 986
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