北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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で、東京あたりの人たちが北海道観光を考えると少なくとも今のところ、周遊観光しか思いうかべないのである。団体客の比率が高い道南、大雪、道東圏利用客を個人客と団体客に分け、圏域別にみる。個人客の比率が高い圏域は道央圏、道北圏であり、団体客の比率が高い圏域は道南圏、大雪圏、道東圏である。個人客をさらに一人客、家族・夫婦、小グループに、団体客を社員旅行、修学旅行、老人団体、一般団体に分類してみる。まず個人客からみると、一人客の比率が高い圏域は道北圏、家族・夫婦の比率が高い圏域は道東圏、道南圏、道北圏、小グループの多い圏域は道央圏となっている。宿泊利用目的とあわせて考えると、商用目的宿泊の比率の高い圏域では一人客の比率が高く、慰安湯治、レクリエーション目的の宿泊比率の高い圏域では家族・夫婦、小グループの比率が高くなる傾向がある。次に団体客をみると、社員旅行の比率の高い圏域は道〈中略〉央圏、修学旅行の比率の高い圏域は道南圏、老人団体の比率の高い圏域は大雪圏、一般団体については道央圏以外は高い比率を示し、特に道東圏では際立った高さを示している。団体客比率の高い道南圏、大雪圏、道東圏はそれぞれ特性があり、道南圏は一般団体の比率とともに修学旅行の比率が高く、大雪圏は一般団体の比率と老人団体の比率が高くなっている。一方、道東圏は団体客の大半が一般団体となっている。     宿泊施設に関するアンケート調査を実施しました。2 観光客宿泊アンケート調査調査観光客の概要道内の主要観光地三〇カ所において、観光客に対し、北海道『旅館業実態調査報告書』一九九二年(北海道立図書館所蔵)観光客宿泊アンケート調査第9章 金融・観光・サービス業【サービス業】(1) 98846 

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