送れ!!谷委員長の烈火の如き斗志は必ずや戦勝を収めるであらうが、油断大敵全道□一の戦斗的組合美唄炭砿組合に応援斗士をジヤン一つの砿ヤマ山の勝利は全炭砿労働者の勝利だ!!要求事項は電話連絡のため完全に聞き取れなかつたが 〱 メザルヲ得ナイ程ノ物価奔騰ト釣合ハヌノミナラズ、大体次の通りでサスガ戦斗的組合の名を恥づかしめない堂々たるものだ。要求内容一、賃銀値上基準ニ関シ会社側ハ終戦前三ヶ月間ノ総支払賃銀ヲ総在籍人員ト延方数ニテ除シタル平均額ヲ基準トシテ押付ケテ来テ居ルガ之ヲ十一月二十日組合側ニ約束シタル通リ『右記期間ニ於ケル各個人ノ実収平均ヲ基準』トスベキコト二、今回政府決定ノ十八円・十円ヲ採択スルニ当リ会社ハ十一月二十日ノ協定ニ際シテ約束シタル坑内夫五円坑外夫三円ノ一方当リノ出勤手当ヲ抹消スル旨言明セルモ、斯クテハ政府デサへ僅カ一ケ月間ニ五割増ヲ認平均水準以下ノ者ノ中ニハ却ツテ減収トナル者サへ生ジルノデ組合全員ハ飽クマデモ『之ガ存続ヲ主張』スルコト三、民主々義、自由主義ヲ唱導シタルタメ会社ノ□統ニ反スル者トシテ東京転任ヲ命ジラレタル木村製錬課長ノ更迭絶対反対四、公休日ヲ有給トセヨ五、年二十日間ノ有給休暇ヲ与ヘヨ(休暇ヲ取ラザリシ者ニハ標準日額ヲ以テ年末賞与ト同時ニ支給セヨ)六、女子従業員(六ヶ月以上ノ□□的臨時夫ヲ含ム)ニ対シ有給五日間ノ生理休暇ヲ支給セヨ七、女子従業員(右同断)ニ対シ産前産後各六週間ノ有給休暇ヲ支給セヨ八、現行健康保険法ノ規定スル等級ノ最高額ハ二百円ニシテ賃銀ノ実態ト懸隔アルヲ以テ之ヲ一千二百円トシ法令改廃ニ到ルマデノ暫定措置トシテ其ノ差額ヲ会社側ノ負担トスルコト尚ホ公傷者ノ傷病手当ハ右ト同様ノ見地ヨリシテ実1006第10章 労働運動
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