北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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〈中略〉(北海道立文書館所蔵 務所に備付けて居るが、近く前()事務所に入荷の予定でありフイルムも毎月本省より配付せらるゝ事となつて居る。3、其の他の参考事項現在の労働情勢に鑑み労働教育は益々其の重要性を増してゐるが、特に過日来札のG・H・Q労働課教育班フーヴァー次長は、知事・労働部長に道の労働事情の特異性よりその必要性と活潑化を要性()したる事実もあり、人員の増加、予算の措置等に依る増()法が望まれる。GHQ労政官バロー氏 本道労組にはおなじみのバロー労政官は六月十二日来金属鉱山を視察全カA一一北海道労働部『北海労働』三七号一九五〇年六月二〇日ママ請-〱   を 一 九八二)道され、道民事部モース労働課長と共に鴻之舞(十三日)イナウシ(十四日)下川(十五日)千歳(十七日)寿都(二十日)精進川(二十一日)幌別(二十三日)の各金属鉱山に於て一般労働組合員を集め次の要項のような講演を行い、今後日本の労働組合の行くべき方向に対して興味ある示唆を与えた。日本の労働組合は終戦後何等の準備と経験ある指導者が得られなかつたゝめに、膨大な組織労働者をかゝえ色々なにがい経験を経て、漸く立直りの気運に向つて来たといえる。然しながらわれカの労働運動の歴史から見ると子供の一人歩きをしているようなもので更に一段の努力を必要とする。第一は労使間における信頼の関係を強めて、労働条件その他の問題が()技術的に誠意ある態度をもつて解決すべきである。私がある会社に行つたときに、会社側では労働組合は全く悪党のようなもので、無理な要求を押しつけ、あらゆる場合に会社側を恐喝する態度はけしからん憎悪に満ちた感情対立で解決策は得られないの体験する長いアメリGHQ労政官の労働組合への指導1023第1節 戦後復興期の労働運動10 

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