翌十六日は通産、大蔵、厚生各省に対する陳情及び石炭経協、大手八社に対する要請並びに抗議行動を実施し、最後に行進団集約会議を開き、行進団の全任務を終了、十七日に帰山した。炭労では九月三十日に、政策転換闘争に関する当面の行動指令を発したが、その中で、第一次大動員(炭労組合員四、〇〇〇名を上京させ、石炭政策転換についての陳情活動その他のアツピールを行なう)にさきがけて十月十七日から二十四日まで中央で行う署名運動の要員(合計五〇名)及び労働者、通産省に対する坐り込みの要員(合計二〇名)を十月十六日までに上京させるよう指示した。道炭労では、十月四日にこの指令の具体的消化につい 動に関する指示」にもとづき、十七日から予定どおり街て指示したが、指示により道炭労傘下各組合から選出された署名運動要員二〇名、坐り込み要員八名計二八名が上京し、十月十六日の炭労の「十月十七日以降の都内行頭署名運動及び坐り込みを実施した。第一次大動員による道炭労関係の上京団は、道炭労山本委員長を団長に一、七四〇名を超える人員で構成され、十月二十二、二十三日の両日にかけて六隊に分かれて本道を出発した。出発にさきがけて、各地区協においては上京団激励のための集会等を開いたが、札幌市においては全道労協主催の歓送会が開かれ、上京団の第一隊がこれに参加した。上京団は、二十三日から二十四日にかけて東京に到着し、九州、常磐からの上京団と合流の上、予定の行動に入り、二十五日は日比谷公園において部隊編成を行なつた後、デモ行進、国会請願、通産省陳情(代表者による)を実施し、夜間は重ねてデモ行進を行なつた。この日の行動をかわきりとして、以後月末までの一週間、各方面への陳情、関係者との懇談、デモ行進、街頭宣伝、黒い羽根募金運動、各種集会への参加等多彩な行動をくりひろげた。なお、上京団出発に先だち、道炭労傘下各組合は十月九日以降二十日まで、道内各地において石炭政策転換に第10章 労働運動1044
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