北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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D-1209-9999-00026581に当分の間DLを配置する」などの提案があり、一応の合意に達したため、道地評は一〇日午前零時「減産闘争を中止する」との指令を発出し、闘争を収拾することとなった。しかし、確認事項(要旨別掲)の細部の調整に時間がかかったことから、この間応援勤務拒否が続けられ、貨物を中心に若干の遅延、運休などの影響が出た。なお、七月一日以降延期されていたダイヤ改正は、一八日から実施された。六月一七日からの減産闘争突入以降、二四日間に及ぶ動力車道地評の闘争により、旅客列車二、〇五二本が運休し、約五四万六千人に影響を与えたほか、貨物では二、四四九本が運休し、三三万五千トンの滞貨がみられ、これらによる減収は約一〇億二、八〇〇万円になるものとみられる。〔確認事項〕1.追分、滝川両機関区に当分の間DLを配置し、交番検査を実施する。2.岩見沢第一機関区における仕業検査については、業務量などの労働条件について地方と協議する。3.1項のため必要な検修設備を設ける。4.DL化に伴う関連工事の具体的内容については、早急に地方協議を行い実施する。5.基地の将来展望、全体的な問題点は、中央及び地域における交渉経緯を尊重し、事前協議協定にもとづき協議する。6.配転等具体的労働条件については、協約、協定を十分尊重し、具体的には地方で協議する。7.排雪用車両等の移動については説明し、具体的には地方で協議する。8.ダイヤ改正については、早急に実施するよう地方において協議する。北海道新聞社許諾(北海道労働資料センター所蔵)『北海道新聞』一九七五年六月二〇日国鉄の労働運動に対する利用客の反応  第10章 労働運動105618 

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