北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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 『北海道現代史資料編2(産業・経済)』をお届けいたします。本巻は全五巻(資料編三巻、通史編二巻)のうち、初めて刊行される巻になります。現代史と銘打っている本巻の守備範囲は、第二次世界大戦後の昭和二〇(一九四五)年から概ね平成一五(二〇〇三)年頃までのおおよそ六〇年間としています。もちろん、戦後体制に関連する項目については、歴史を遡ることもあります。資料編ですので、歴史資料の探索から始まって発掘、収集、整理という段階を経て、本巻に収録する資料の最終選定という順に作業は進みました。本巻に収録した石炭業の工程に似ています。資料収集は実質的には令和元(二〇一九)年から始まり令和三(二〇二一)年末までに急ピッチで行われました。事務局による新聞記事の索引の作成、北海道の行政文書や関係機関の所蔵資料のリスト化などが先行し、その間何度か産業・経済部会を開催して、資料選定の枠組みを確定しました。それに基づき、各分野の専門家(部会員)が合同であるいは個別に資料調査を行って接写や複写を行い、それを筆耕する作業が続きました。その中から更に選別を行って収録資料と資料目次が確定されると、それぞれの章節ごとに解説を執筆する作業が行われました。これが終わって部会内で持ち回りの校閲を終了したのは令和四(二〇二二)年の四月でした。初刊ということもあり、執筆要領の補充や文章の配置なども手探りとなったために、各部会員の方には苦労をおかけしました。 『資料編2(産業・経済)』には、言葉そのままに北海道内の各産業の経済面における歴史資料を収録しています。章別編成を紹介しますと、第一章は地域経済と経済政策であり、総論に当たります。北海道は北海道開発庁が置かれおわりに1073   おわりに

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