投入したとすれば、工業集積に大きな誘引力として作用するものといえる。総 総論を通じて昭和三〇年代特に三四年と四〇年との対比を中心に、本道の産業構造と需要構造の変遷を背景とする移出入構造の特徴とその変容を述べたが、地域間流動の対象となる財貨に関してこれらを総括すると次の如くである。1 昭和四〇年の移出は二、〇八六万トン、五、〇七二億円に対し移入は七二九万トン、七、四九〇億円で移入超過額は二、四一七億円となった。この入超巾は漸次増大の傾向を示している。北海道の移輸出入バランス〈一九六五年〉(北海道立文書館所蔵 北海道立総合経済研究所『北海道移出入白書昭和40年物資交易の実相』一九六八年A一一一 六七五)2 める移輸出の割合は低下している。換言すれば、道内生産の道内需要向出荷率が高まっているにも拘らず、道外品依存度は高まっている。これは道内生産の伸長に比べて道内需要拡大テンポが大きかったことによるものである。3 〇・六%、四〇年六四・六%)が、移入は最終需要財(三四年七一・六%、四〇年六八・四%)が主体となっている点に求められる。つまり本道が原料供給地であるという性格に大きな変化はなく、道外最終製品の市場としての性格が濃い。4 物などいわゆる第一次産品の相対的比重低下とこれら関連加工品、特に加工食品、紙・同関連製品の比重増大など移出構造高次化の傾向を示している。5 占め、本道は主要な食料供給基地としての役割をに総供給に占める移輸入の比重は増大し、総需要に占移出入構造の特色として、移出は生産財(三四年七移出の品目構成に於いて農・畜・林・水産及び鉱産農畜水産物及び加工食品で移出金額の三〇%以上を10932 -括第2節 経済構造と雇用・人口
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