てきた本道の揺るぎない価値は、一層輝きを増しているものと考えています。道では、この豊かなふるさと北海道を次の世代に引き継ぎ、郷土の歴史に対する理解と関心を深めていただくとともに、本道の歴史的な資料を道民共有の貴重な財産として後世に継承していくことなどを目的に、平成三〇(二〇一八)年から北海道史の編さんに着手しており、このたび、初刊として、第二次世界大戦後を主たる対象とする『北海道現代史 たします。編さんに当たっては、最新の研究成果を取り入れた高度な学術研究の水準を保ちながら、できる序 限り平易な表現で記述することにより、道民の皆様が親しみやすいものにするという方針の下、道内各界の有識者や道民の皆様からなる北海道史編さん委員会を組織し、本道の歴史研究に携わって今日の北海道は、幾多の試練を乗り越えてきた先人のたゆまぬ努力と果敢な挑戦によって礎が築かれ、国内外の多くの人々を惹きつける憧れの地へと発展してきました。雄大な自然環境や四季折々の景観、日本の食料自給や環境保全に貢献してきた農林水産業、豊富に賦存する再生可能エネルギー資源、自然との共生を大切にする縄文やアイヌの文化など、先人が大切に守り、懸命に培っ資料編2(産業・経済)』を刊行い
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