北方圏国際交流の拡大製造業カ)製(品が四・七%です。他方農林漁業は六・二%にすぎない。なぜなら、ここに言う雇用保険の特例一時金を受ける季節労働者とは、原則として離職の日以前一年間に、被保険者期間が通算して六ケ月以上の人達だからです。こういう季節労働者がどんな産業で働いているかの概略は表三・図三〈略〉のとおりで、建設業が六八・八%と圧倒的で、これに関連する木材・窯業コンクリートこれと深い関連をもつ食料品製造業では五・六%にとどまっています。つまりさきの常識的な意味の季節的就業者らしいそれは、一一・八%にしかなりません。(北海道立図書館所蔵)いわゆる、北方圏についての明確な定義はないが、一般的には、亜寒帯および寒帯を北方圏と呼んでいる。この地域は、陸地総面積の約三分の一を占めているが、人口は僅か一〇%に過ぎない。しかし、北方圏諸地域は、雄大な自然と豊富な資源に恵まれ、飛躍的な発展の可能性をもっており、北方圏に住む人々が、厳しい自然条件を創意と工夫と努力によって克服し、より高い文明の花を咲かせ、人類の発展に寄与してゆかねばならない。そのためには、そこに住む人々が、国境や人種の壁を越えて交流を密にすべきである。そうすることによって、地理的にも北方圏の要衝にあり、気候風土も比較的近似している北海道が、わが国にはしがき新計画・特定課題検討調査北方圏プロジェクトチーム『北方圏交流の拡大方策』一九七六年11937 第2節 経済構造と雇用・人口
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