北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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ア.サハリン天然ガスの導入促進昭和四八年官民一体となって「北海道天然ガス導入促進委員会」を設立しサハリン天然ガスの本道への導入促進を図っている。また、五〇年一月、日本側窓口であるサハリン石油開発協力株式会社とソ連外国貿易省との間で、本プロジェクトの探鉱開発及び供給に関する基本契約が調印されたことに伴い、本道への受入れ体制を整備するため、新会社の設立について検討を行っている。イ.貿易の振興本道産業の振興及び道民生活の向上を目ざし、未開発資源の豊富な北方圏諸国との貿易を振興するため、本道の加工貿易基地の整備を促進するとともに、昭和四七年「北海道日ソ貿易協会」が設立された。ウ.物産展の開催昭和四六年にアラスカ、四八年にアルバータ州において北海道フェアー(物産展)を開催するととも2.課題今後、ますます進展が予想される国際化時代に対処して、わが国が、産業の国際競争力を強め、貿易の拡大をはかり、国民生活の安定と向上をはかっていくためには、北方圏交流の積極化など、国際交流をより一層推進することが重要である。北海道は、地理的に北方圏の要衝にあり、気候風土が比較的北方圏諸国と近似しているので、この有利性を積極的に生かし、北方圏との生活・文化・学術・スポーツ等の交流拠点として、また、北方圏向けの開発技術や開発資材、あるいは、北方圏の需要にみあった消費財等の流通拠点として、さらに、豊富な北方圏の資源を利用する加工貿易の基地として発展し、わが国における北方圏交流の拠点としての役割を十分に果たしうるよう、高度に、四九年に北海道でアルバータフェアーを開催、アルバータ州と定期的に物産展を開催することとしており、本道産業の向上と貿易の振興を促進している。122      第1章 地域経済と経済政策

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