公共投資依存の課題その意味で、二一世紀の北海道を展望した新しい観点からの産業拠点づくりが望まれる。すなわち、豊かな緑に囲まれた場所にセンスある社屋・大学・研究機関が点在し、さらにテニスコート・プール・図書館・レストラン・バーといったレジャー・文化施設を併設した「住む魅力のある拠点づくり」を進めるべきである。3 人・モノ・情報の国際輸送システムの早期整備を図先端技術産業の育成には、人・モノ・情報について国際的な視点をもちたい。そのためには、交通アクセスの整備が重要である。具体的には国内は三時間以内、海外へは一日で主要都市に到達できる交通システムづくりが望まれる。当面は、千歳空港国際化の早期実現を図りたい。情報については、ユーザーが瞬時、正確、かつ安くやりとりのできるシステムづくりが求められる。さしあたり、INSが道内主要都市において早期整備されることが望ましい。4 た施策を打ち出すべきである。よる研究開発費の支援が不可欠であり、具体的には制度融資、債務保証制度等の充実が望まれる。の施策が期待される。平成九年度は、日本経済だけでなく北海道経済にとっても、極めて厳しいものでした。金融・税制面での施策の展開を図る行政は、先端技術産業の将来性に期待して思いきっ金融面では、行政機関、ベンチャーキャピタル等に税制面でも、特別償却制度、減価償却期間の短縮等はじめに北海道総合企画部経済調査室『北海道における公共投資縮減の影響』一九九八年(北海道立図書館所蔵)14144 る 第2節 経済構造と雇用・人口
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