北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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産業クラスター創造の方法は、①最初にクラスターの核となる産業を見つけ、②次にその産業を高度化する、③それと同時並行的に芽となる産業と連関する産業やビジネス支援産業など関連支援産業(=産業クラスターという木の枝葉に相当する産業)との連携・協働を意識的、積極的に促進させ、必要な場合は戦略的な人材・企業誘致という手立てを講じるなどして、地域内に多数の関連支援産業を育成発展させていくというものである。関連支援産業との連携・協働は、芽となる産業の高度化方策のひとつであると同時に、新たな事業・企業・産業創造の一手段でもある。つまり産業クラスターの狙いは、現在優位にある、あるいは得意な分野(技術・企業・産業)をより優位にしていくのと同時に、その優位性をベースに次なる優位性を新たに生み出していくというものである。 (平成八年八月、研究会は北海道産業クラスター創造戦略の基本的考え方と創造に向けたシナリオを小冊子にまとめ発表した。詳細についてはそれらを参照されたい。)〇今回中間報告の概要査研究を鋭意進めてきたが、今回、途中段階ではあるがこれまでの調査研究内容を中間報告として取りまとめた。1.北海道産業クラスターの核(芽)となる産業分野2.産業クラスター創造ブロジェクトの進め方3.産業クラスター創造に必要な仕組みこれまで研究会は、産業クラスター創造のために調中間報告では、主に次の事項についてまとめている。の提示(北海道立図書館所蔵)147    第2節 経済構造と雇用・人口

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