北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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ガ建設ニハ原則トシテ農作業ノ間隙ヲ利用シテ疎開者ノ労力ヲ用フルコト尚本件ニ関シテハ可及的軍ノ現地駐屯部隊ノ協力ヲ求ムルコト七 食 主食糧ハ配給スルモ補助食糧及蔬菜ハ凡テ自給セシムルコト八 訓  練 糧 屯田農兵魂ノ鼓吹並ニ有畜機械農法等ノ伝習ノ為左ノ訓練ヲ実施スルコト㈠ 入地当初並ニ入地後ノ生活中ニ於テ集団的ニ精神訓練及営農訓練ヲ施スコト㈡ 隊中ノ幹部タル可キモノヲ選抜シ拓殖実習場ニ於テ拓殖訓練ヲ施シ漸次隊ノ営農指導者タラシムルコト九 其ノ他㈠ 帰農者ハ之ヲ貸付地ノ農耕作業ニ従事セシムルノ外尚其ノ過去ノ職業等ニ応ジテ農村小運搬、農㈡ ㈢ ㈣ 機具製作、各種農作業ノ応援、各種農業土木、製炭針葉油生産、山野向生食用植物ノ採取等ニモ従事セシメ婦女子ハ之ヲ共同炊事、託児、裁縫等ニ協力セシムルコト帰農者ニ対シテハ国庫ヨリ若干ノ生活費補助(約月一戸当一二〇円程度六箇月間)ヲ為ス見込ナルモ可及的前記ノ事業等ニ従事セシメテ労銀ノ収入ヲ得セシムルコト医療ニ関シテハ町村医ノ出張診療、町村保険)婦、栄養士ノ訪問派遣ヲ重点的ニ実施スルノ外巡回診療班ノ派遣ヲ為ス等ノ措置ヲ講ジ遺憾ナキヲ期スルコト衣料、寝具、食器等ハ持参セシムル様措置スルコトトシ已ムヲ得ザルモノニ対シテハ隣保共助ノ精神ニ依リ世話セシムルコト(ママ167第1節 農地改革と戦後開拓

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