A 山林、牧野、水等をめぐるいろんな問題があると思いますが、農地改革十周年を迎える時に当り、農村の民主化いまだしということを十年間に深くかえりみながら、今後も頑張りたいと思います。どうもありがとうございました。(北海道立図書館所蔵) 版 帯広市伏古アイヌ小川長次郎、広野守両氏は、十勝止若、本別、高島、芽室のアイヌ三十名に呼びかけ、和人小作人達から「給与地の小作権の)解消させ、土地を返して貰ふ事にしよう」と運動をし、美幌進駐軍へ之が歎願書を四月十五日提出した処、五月十八日ポウエン少尉等は帯広署へ出張、アイヌ側の言ひ分や、小作人(代表田守佐吉氏)の言分を聴取した。(道新五月二十四日付十勝判()参照)給与地を返せ!! 十勝アイヌ団結進駐軍へ歎願す 此の問題をどう裁くアイヌ民族にとっての農地改革アイヌ問題研究所『アイヌ新聞』一号(ママ一九四六年六月一一日① 5 占領軍への請願にみる「給与地小作」の実態アイヌ民族にとっての「給与地小作」の実態185(3) 第1節 農地改革と戦後開拓
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