じ農業用地又は農業水利施設の開発並に管理農業用機械の共同利用、農作業の協同化、牧野の共同利用、共同種付所の設置、農業技術の改善等の如き事業を積極的に取上げる協同組織でなければならぬ。四、農民経済の向上の為特に団体協約を活用し金融商工資本の経済的支配を排除する農民主体の自主的組織でなければならぬ。五、農民の社会的地位の向上のため農民生活及文化に関する事業を積極的に行ふべきである。六、組合は民主的に運営さるべきで上層農民潜在勢力等一部組合員の利益に偏してはならない。七、組合員は政党政派の加入並に信教の自由を持つが組合は之に中立の大衆組織でなければならぬ。八、組合は、行政官庁の意図による運営及び官僚による不当なる干渉を排除しなければならぬ。農業協同組合の組織方針一、組合員たる農民1.農業協同組合は自らの勤労に依り農業を営み又農2.組合は前号の者のみならず家族で農業労働に従事3.組合は前各号の農民の各階層を出来得る限り多数4.組合の事業を利用することを必要とする農村在住二、部落の協同組織1.農業生産力の発展と農業経営の合理化を促進する2.部落の協同組織は直接の農業生産過程に於ける協業労務に従事する事が生活の主要なる部分をなしている者を正組合員として組織すべきである。する者をも正組合員として加入させるようにすべきである。加入させる事によつて、実質的に非農民的支配の下に置かれる事を極力排除しなければならない。の非農民は出来得る限り準組合員として加入させることが望ましい。為には部落の協同組織を強化しなければならぬ。同活動に重点を置きその部落の実情に即し共同作業農具の共同利用、牧野の共同使用等協同施設を積極的に行うべきである。191第1節 農地改革と戦後開拓
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