織としたい。ですから、組合の中に、地帯にもよりましようが、経営、生産、生活改善、青少年等のグループ、また水稲、豚、果樹、土地改良とかのグループができ、それを総合的にまとめてゆくのが、組合長の仕事という、極めて新しい効果的な仕組みとしたいのです。4.青年、婦人が参加する組織として育成する。農事組合活動が、地域農業者の総意をまとめた、新しい感覚と、もり上がる力によつて推進されることを期待するため、地域内の青年、婦人が組合員として、平等な権利と義務をもつところの組織としたい。今までの組合は、世帯主だけによつて農事組合を構成してるのが多いのですが、これからは、働く農民は全部農事組合員となる。一〇戸の農事組合であれば、少くとも三○~四〇人の組合になるのです。そしてグループ活動を行うという考え方なのです。5.組織形態は任意の申し合せ組織として育成する。戦前の農事実行組合は全部、法人でした。法人に契()約、役員、事業計画、予算をもち、民主的に運営6.地域農家組織として育成する。 規カは、それだけの特典もありますが、手続きや事務が多く、本来の活動にも影響するところが少くないので、任意の申し合せ組織で育成することにしました。然し、充分に農事組合の役割を果すためには、法人に準じた内容をもつものでなければならないので、されることが大切です。規約には、少くとも農事組合の名称、事務所々在地、事業目標、専門部(グループ設置)役員、総会、会計年度等を規定することを忘れてはなりません。尚、このような、はつきりした仕組みを作つておかなければ、農業改良資金の導入等、資金の導入や負債整理の場合、その対象として取上げられることが、おくれることとなりましよう。組合活動を積極的に推進するためには、気候、風土、交通等の自然的な条件、それからその外、社会的、経済的な諸条件、すなわち、土地のつながりか214第2章 農業
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