北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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らくる関係というものが、適切であることが、重要なきめ手の一つになるのでありますが、だからと云つて、一挙に組合を再編成をする等ということでなく、現在の農事組合の規模で事業を実施し、どうしても合併、又は分割、再編成しなければならないという矛盾がでてきたときに、組合員個々の自由な意志によつて、従来の地域にこだわらず、その地帯の農業の事情にふさわしく、自主的に組織されることがのぞましいことです。以上が、農事組合を育成強化する方針でありますが、農事研究会のように地域的な集団と重複し、または独自につくられているところの、いわゆる目的集団に対する育成の考え方としては、(農事、畜産研完会、青少年クラブ、乳牛経済検定組合、生活改善クラブ等)農事組合を区域とするものは、当然農事組合内のグループとし、農事組合区域をこえるものに対しては、農事組合内の関係グループが参加して、その研究成果を、農事組合活動に反映するという方向が、最ものぞましいことと考えます。道においては、このような構想の下に、農事組合活動  の標準となるようにとの考え方で、濃密育成農事組合を各市町村から推せん願い、その農事組合活動に協力することや、その外に、中核農民の育成、等の事業を本年から実施することになりました。(北海道立図書館所蔵)215第2節 農業近代化の始動

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