北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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充し、農家所得の安定確保を必要とする地帯の農家に導入する。とくに多頭数飼育と生産ゾーンの形成が必要。乳牛については、導入後牛乳生産をみるまで導入資金の据置期間の延長が可能なよう関連法令を改正する。その他一連の飼料生産の増強、施設の拡充、総合家畜センターの設置など)水田経営(限界地帯では現在作付を維持する程度にとどめ、水田中核地帯では直播栽培などによる労働の軽減を再検討する)傾斜地、限界地帯の経営安定化(とくに農林結合経営の推進)二 主産地形成と計画生産すでに網走、宗谷、後志地方の馬鈴しよ、十勝の豆、余市の果樹など一部に主産地が形成されているが、今後は牛乳、畜肉、鶏卵、園芸作物などについて主産地形成をすすめ、同時に馬鈴しよと豚肉の生産地帯の結合などをはかる。原料生産物の安定確保(▽馬鈴しよでん粉工業=三 四 操業度の向上、原料集荷の合理化、企業規模の拡大と工場の組織化。▽豆類生産と関連工業=豆類の需給の価格安定のための生産改善対策、コスト引下げと品質の向上。大豆は品種育成上特別な対策が必要。▽牛乳生産と乳製品=共同化方式による酪農の積極的検討、主産地への集中的導入、集酪地帯の整備。▽甜菜生産と甜菜糖工業▽亜麻と製麻工業。)機械化類型と利用方式の確定トラクター機械化ステーシヨンの設置(大型機械の地区所有、地区利用、小型機械の個人あるいは数戸共同所有、利用を進めるための施設として優良機械の普及、運転修理技術の講習などを行うほか修理工場を併設する農業機械化ステーシヨンを主産地形成、共同化組織の育成、成立との関連で積極的に設置することなど。)増収技術の徹底と普及指導普及指導機構の調整統一普及指導の下部滲透と指導員の質的強化(1) (2) (2) (1) 229(4) (3) (1) 第3節 農業構造政策と規模拡大

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