北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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るとともに、③ 内容を家族全員が把握していることが望ましいと考えます。コスト低減を図る取り組みとしては、特に津別町は沢伝いに農地が分散して困難な要素も多々ある訳ですが、既に生産組合で実施している機械の共同利用やそれに伴う作業の共同化を、農地の集約・効率化を進め地区規模で行なうとか、資材の共同による大量購入・機械の共同利用・作業の共同化が求められています。経営改善センターの機能充実・強化や、農業経営コンサルタント組織の設置等、経営診断士等専門員の配置や、土壌分析を通じ適正施肥を行なうなど、経営の改善と低コストの追求や、さらには、生産技術の向上を通じ一定の農業所得を得、やりがいのある農業を求めていかなければなりません。5.負債の問題まずは生産者の努力として、① 家(族協定経営の推進により経営 協定)経営族家ロングライフ計画を立てた上での借入でなければなりません。その際、妻とは十分相談することが重要であります。② また、生産者自らが家計費を含め、支出の減を追求し、収支経理の明確化が前提条件になります。一方では、親の負債が後継者の負担に大きくのしかかっている事例もあり深刻です。借りたお金は返さなければならないのですから、農協や金融制度総合推進会議としては、農家の実債・返済の努力を教育するとともに、多額の負債を抱えている農家には、貸付をしない・させない・つくらないといった三原則をもって、基本的には追加借金を禁止し、農家個々の限度額を明示する協議会の指導体制が求められています。負債の内容には、生産者の責任によるものもありますが、地域の実態に合わない国の農業政策によるものがかなり経営を圧迫させる要因になっているものもあり、この対策として、国での肩代わ(1) (3) 249(3) (2) (2) 第4節 国際化農政期の北海道農業

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