北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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〈中略〉りや、負債整理に対し一定期間無利子制度の確立を求めるところです。また、投資を抑制していくものに対し、一定期間原資に対する補助制度の確立も合わせて検討をお願いします。イ 物理的条件・社会の構造上の問題で、生産者段階での根本的な改善は図られない事項7.遊休農地問題先にも触れました、「農業経営基盤強化促進に関する基本構想」の基礎資料によりますと・ 平成一五年三月までの離農者推計九一件分の所有面積は一、一五二ヘクタール、・ 耕地面積は六八八ヘクタールとなっております。離農農家に隣接する農家や通い作による売買や、      われてきているのが実態であります。賃貸借で対応できる農地には、既に限界現象が現遊休地として現われる農地は、圧倒的に山間の雪解けが遅く、鹿による被害が著しい条件不利地といわざるを得なく、後継者不足と高齢化問題と切っても切り離すことの出来ない問題であります。解決策として、本町独自の交換分合制度を確立し、通い作の解消を求め、より流動化を促進するとともに、条件不利地については、放牧型の畜産業への方向転換などについて考えてみました。また、町及び農協独自の農地保有公社を設立し、農地のリースや、第三セクター管理で、都会人に日曜菜園として公的機関が関与して提供、さらには、遊休地を町で買い農業法人で運営するなどの解決策が出されました。他にも、新規就農者に対し、遊休地の無償提供により耕作者を募り、一定の所得保障さらには生産資材の助成制度の確立などが上げられたところです。たどり着くところは、一定の所得保障により条(1) (2) 250第2章 農業

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