北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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独自の「農業振興条例の早期制定」をお願いしまして発表にかえます。1.これまでの取り組みについてJAグループ北海道は平成八年に『北海道米生産・販売方針』を決定し、これに基づき「新食糧法」に対応する産地形成、集荷、販売を取り進めてきました。産体制の確立と地域複合農業の展開をはかることにより安定的な農業経営の確立をめざすことを基本に取りまとめられ、着実に実施されてきました。とりわけ、この間の北海道米の品質向上と多様化北海道農協米対策本部委員会「新たな北海道米の生産・集荷・販売方針」二〇〇二年六月一二日(津別町役場所蔵)はめざましいものがあります。ア.良食味品種「ほしのゆめ」、酒造・加工米飯向け品種「あきほ」、低アミロース品種「はなぶさ」「彩」、酒造好適米「初雫」「吟風」などの開発普及が行われ、さらに新品種「ほしたろう」「ななつぼし」「あやひめ」が流通評価を得る段階になっています。また、これらの品種の中でほしのゆめ、きらら397を中心に㈶穀物検定協会の食味ランキングでは一〇年産以降四年連続Aランクの評価を受けており、東北・北陸の主要銘柄と並ぶ評価となっております。イ.栽培技術面では食味分析事業の再編である「北海道米高水準食味確立緊急対策事業」(平成一一年~一五年まで)が展開され、平成一三年三月に技術指導書「おいしい北海道米生産ハンドブック」が取りまとめられ、更に技術とデーターの蓄積が行われています。コメの広域産地形成(2) 『北海道米生産・販売方針』は、水稲の合理的生(3) 253(1)  19 第4節 国際化農政期の北海道農業

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