また、平成一〇年から地域の取組みとして人工 た形で生協組織を中心とする実需に定着しており衛星を利用して収穫前の米のタンパク値を測定し営農指導、栽培技術指導等に活用しています。ウ.出荷販売面では、平成九年より全国に先駆けて簡易成分分析計等を活用した高品質米の仕分け出荷を実施し、産地としての高品質米生産の意識を高めるとともに販売先からの高い評価を得るようになりました。エ.さらに、広域・大型乾燥調整施設の整備によりロットと広がりを持った広域産地の形成がなされるとともに、米の均質化、色彩選別機や異物除去装置による高品質化、包装袋の改善が大きく進展しています。オ.減農薬米については「クリーン農業」を推進する北海道稲作のシンボルとして国の「有機農産物及び特別栽培農産物に係るガイドライン」に沿っます。カ.北海道米の道内食率については良食味品種、高品質米の取組み、「愛食運動」、啓蒙普及活動の実施により一〇RY〔(米穀年度〕の四〇%から一三RYでは六〇%まで達しております。キ.また、もち米についても、全国有数の生産地として、生産・出荷・品質・販売の安定化を目標に二五団地による産地体制の整備を図っています。平成一四年産米に向けては、「売れる米づくり」を一層促進するため、市町村別の米のガイドライン配分を、生産力・商品性・販売力の要素を取り入れて行いました。一方では、全国的な豊作が続いたことと政府米の在庫が増大したことから米価水準は低迷し、生産調整の強化が行われましたが、なお過剰基調は継続しており、不況の深刻化とともに全体米価の回復は当分の間、見込み難い状況となっています。生産者所得は、稲作経営安定対策が平成一〇年産から導入され一定の下支え効果があったものの、大編者注)(5) (4) 254第2章 農業
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