とができる。また、牛をそのまま引き継ぐことで牛に与えるストレスも少なく、就農当初の分娩ラッシュといったこともない。経営継承までの流れ研修一年目会員酪農家全戸での技術習得(一~二か月単位で研修)研修二年目継承予定酪農家を中心に技術習得研修三年目「居抜き」による経営継承営農開始と経営継承営農開始は、概ね北海道農業開発公社による「農場リース事業」やその他資金制度を活用して行なわれる。一般的な離農農家への就農とは違い「居抜き」が基本となるため、既存の施設を可能な限り現状のまま利用することで、新たに施設を建設するのに比べ大幅に費用を削減することができる。また、すでに慣れた牛をそのまま引き次ぐことになるので、牛の移動を最小限に抑えることができ、大きなストレスも与えることもないといったメリットがある。これは就農当初からの乳代を得られ、生産性の低下を防ぐといったこともあり、経営継承が円滑に進といったことも魅力であるといえる。そのほか、研修時より継承予定農家はもちろん、会員農家をはじめ地域住民と接することにより、普段の生活はもとより、酪農経営、農作業などのアドバイスなどを受けやすい。そのうえ、より早く地域に溶け込むことで、さらなる地域活動の活性化にもつながる。・会員全員で面接を行ない受入れを決定する・受入れ後は会員で研修、育成する・農地、施設、機械、牛等を適正に評価する・経営計画のプランは就農希望者を中心に考えるより良い経営継承に向けて ↓↓ 260第2章 農業
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