① 4 国有林林政の統一に関する予算上の措置林政統一殊に前述の如く開拓一〇箇年の実績は七二万町の買収 をなし、この中には開墾すべき土地が現在なお二一万町歩もあり、一二、八〇〇戸の入殖が可能で即ち五~六年間のストックがある事を考えると種々世の論議の標となつている今日買収を一応中止し、既入殖者に対し土地改良または営農の技術指導を行い、反当り収量の増収を図り、営農の安定策を講ずるとともに過去の入殖の実績を検討し今後の開拓の基本的方策を練り、北海道の綜合開発・産業開発の一環としての開拓方式をつくり上ぐべきよき時機に到来しておるものと思う。(北海道大学農学部図書室所蔵)御料林の国庫帰属並に木材需給及び森林資源の現況に鑑み昭和二十二年度予算編成に当つては内地及び北海道における国有林林政を統一することとし左の方針により所要の措置を講ずる。一.御料林は財産税の徴収によつて国庫に帰属せしめる国有林林政の統一に関する予算上の措置林政の基盤確立「地方制度の改正及び国費地方費の負担区分の調整等並びに北海道拓殖費及び国有林林政の統一に関する昭和二十二年度予算編成上の措置の件」(「公文類聚・第七十一編・昭和二十二年一月~五月・第二十三巻・財政四・会計四・予算一」一九四七年 所収)一九四七年一月八日279第1節 復興期の林業(2)
元のページ ../index.html#293