司会〔(山崎圭三。道森林計画課構造改善係長〕 林業構造改善事業(以下林構事業と略す)を三十九年度からとりかかりまして、四十二年度で事業実施が終るところもでてくるわけですが、皆さまがたに林構事業を実施しておられる市町村の森林組合を代表していただいて〝林構事業をかえりみる〟というテーマで座談会を開きたいと思いますのでよろしく。さて、昭和三十九年七月に林業基本法が成立したわけです。林構事業を制度化しようという動きは同年の春、その前には三十八年に林構実体調査を実施しておりますが、とにかく、制度のはっきりしない段階でこの事業がはじまったわけでございます。したがって三十九年度に指定をうけ、この事業にとり組むということには勇気がいったことと思いますが、この年に指定を受けた経緯、このへんから話の糸口をみつけたいと思います。水上〔(美瑛町林務係長〕 美瑛町なんですが、じつは三十九年の春ころから林業基本法なるものが制定され、編者注)編者注) 司会 田中〔(湧別町森林組合業務課長〕 湧別町の場合も道か〈中略〉編者注)その中で林構事業なるものが実施されるんだということを私たちいくらか知らせていただいたわけです。この年の四月ころ道から林構事業をやらないかというお話が森林組合のほうにありまして、そのとき、内容などもはっきりしてなかったんですが、まあ悪い事業でないことはわかりました。とくに私たちの町の場合、林業振興はかなり積極的に推進しているわけです。しかし、林道網の整備が遅れているとか、森林組合の事業量はかなりありながら機械化がほとんどされていない。こういうことを内部検討しまして、このさい林構事業を実施することにふみ切るべきでないかとなったんです。しかし事業の内容というものがほとんど当時わからなかったので、私ども五里霧中で下調べをやったというのが実情です。湧別町さんはどうでした。304第3章 林業
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