また林家の参集を求め、計画をしぼり、一方森林組合においても再三にわたる内部検討など、計画の樹立に一歩一歩近づいていったわけである。四十年一月に、道における予備審査会に臨んだが、計画を完全にしぼることができず、ご検討のうえ、ご指示をいただく結果になってしまった。四十年二月中旬、東京において林業構造改善事業研究集会が開催され、そのときにはじめて林野庁係官による事業の概要、実施要領、実施基準などの説明がなされ、私どもとしても、これが事業の詳細な内容を知ることができ、手さぐりで計画を進めていたものがはじめて目的に向って進むことができるようになったわけである。その間、一大朗報があったわけであるが、それは事業費に対する道費助成について林道事業費に対する二〇%については、当初から予想されていたわけであるが、道の山崎技師(現構造改善係長)が来町されて、資本装備の高度化事業についても、道費による二○%の助成が内定した旨告げられたことである。私ども一同、とくに森林組合関係者は、諸手をあげて賛意を表するとともに、お互いに喜びを分かち合ったわけである。四十年三月に道の最終審査会が開催され、どうやら事業計画をとりまとめ、審査会に臨んだわけですが、道、支庁の監督官庁係員の適切なるご指導ならびに森林組合役職員をはじめとし、ご協力いただいた関係林家に対し改めて感謝の意を表した次第である。引きつづき、林野庁における審査会が開催され、私どもは、道が審査を受けるための応援団という形で審査会に臨んだわけであるが、じつは、どんな指摘を受けるか心配だったわけであるが、審査会は比較的にスムースに進み、林道の事業費および資本装備の高度化事業による導入機種、数量などについての審査がほとんどで、心配したほどのこともなく、内心ホットした次第である。このことは道審査の段階で、じゅうぶん討議をしたという林野庁の判断があったことと思う。以上のようなことで審査会も終り、道知事の認定もあって、事業実施の段階にはいったわけである。309第2節 林業・林産業の発展
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