の路線の位置の変更を余儀なくされること(これは、310三年間に実施する路線が多いことと取付部分は通常耕地で、受益者外の場合が多いこと)。資本装備の高度化事業については、各事業ごとに協たとえば、素材生産量が相当あり、素材運搬用とし地域内の林業の実態、将来の見通しなどについて詳従来までも、林業収入にかなり依存していたが、こ以上、苦労話しばかり記述したが、林業構造改善事業を計画、実施してみて思うことは① 経営基盤充実事業がとくに重要でありながら、これが実施を計ることがいかに困難であるかということ。たとえば、小規模林家の規模の拡大を計るため国有林野の活用を考えても種々の制限があり、地元が考えているように活用を計ることができない。また適当な林地が、必要とする林家の通作可能地域内では確保することが難しいなど。② 林道開設事業については測量、設計が容易でないこと。町村の場合、技術員一人当りの事業量が多く、現在の人員で林道の測量、設計を実施しなければならず、技術員の労働過重となること。用地問題の解決が容易でないこと。計画の樹立に追われ、とくに取付部分の用地の提供などについて、とり決めの時期と実施の時期とに相当期間があるため実施の段階でやむなく取付部分③ 業体の事業量に見合った機械、施設の導入が認められないこと。てトラック導入の計画を事業量に合わせて計画したが、一地域一台として処理され、計画が認められないこと。などの問題点が多い。しかしながら、本事業を計画、実施することにより、① 細に検討することにより、林業に対する見方が変わってくる。② れが、はっきりと計数的に表現される結果、林家個々が林業振興について積極的に取組み、造林などが推進される。第3章 林業(2) (1)
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