北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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別の面積は、次のとおりである。森林施業の方法ア 皆伐—公益的機能の発揮に、それほど配慮する必要のない森林であって、生産力の高い人工林を造成することができうるか、もしくは皆伐後に天然更新が安全確実に行ないうる森林。公益的機能の発揮に留意しつつも、皆伐新植等により森林を造成する。伐採にあたっては、小伐区によりその分散を図る。また、森林生産力の維持、国土の保全、風致の維   イ 漸伐—エゾマツ、トドマツまたはヒバを主とす持等のため、伐区箇所や保健休養的利用に供される道路沿線等には、努めて保護樹帯を残す。る森林であり、人工林とほぼ同等の生産力を有する天然林を造成しうる森林において、漸次伐開しながら原則的に天然力によって発生した後継稚樹の育成により森林の造成を図る。ウ 択伐—材積率でおおむね一〇から三〇パーセントの伐採を、回帰年一〇から四〇年でもってくりかエ 施業方法別の面積は次のとおりである。な動植物の保護、学術研究、保健休養等に供する森林五五万ヘクタール、風致維持、天然林の保存のための天然林施業を行なう森林七六万ヘクタール、国土保全、風致維持のために伐採箇所や道路沿線等に残置する森林一四万ヘクタールについて、施業方法の変更を行なうことによるものである。えし、天然更新によって森林を造成する。現在の森林より高い生産力をもつ森林の造成を図り、また現在の森林につき健全な維持に努める。禁伐等—森林植生、貴重な動植物等の保護、学術研究等に資する森林について、その目的に適合した施業を行なう。また学術研究等の目的に応じ、特定の森林については、原則的に一切の人工を排除し、天然の推移にゆだねる。施業方法別の面積新しい森林施業を採用したことによる、国有林野の施業方法別の面積の移動は主として、新たに、貴重第3章 林業(2) (1) 320

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