北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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面 施業方法新しい施業(A)従来の施業(B)漸 択 積(万ヘクタール)三〇六四〇七一二二五七二一八一八四一三一七五九七五六(A)/(B)(%)七五一一八一四〇一〇〇今後この新たな施業を推進することにより、国有林  禁皆計伐等伐伐伐―― 林あるいは適正に管理された天然林として保存される総面積七六〇万ヘクタールのうち、約六割に相当する四五〇万ヘクタールが亜高山地帯を中心にして、原生こととなり、国土保全や自然保護等の役割をになうことになる。残りの三一〇万ヘクタールにおいては、公益的機能発揮についても配慮されながら、木材生産の場として人工林主体に森林の造成が図られるものである。表中、新しい森林施業と従来の森林施業との間で、三万ヘクタールの面積の差があるのは、従来の森林いままで述べてきた、森林施業の方針によって、実際の国有林の姿はどのようになるであろうか。国有林野の地域別配置状況は、きわめて偏在的であるから、必ずしも一様に取扱えないが、これをおおざっぱに、奥地山岳地帯、中間地帯、都市周辺と三地帯に区分して、説明することとする。にある。その一方公益性が高く、公益的機能発揮を重点とした森林が造成される。森林施業は天然林の維持造成を主体とした禁伐的、択林的取扱いを中心とする。木材生産に適した所は、積極的な人工補整が行なわれ、この結果、森林の姿は、天然林とその中に部分的に介在する人工林がよく管理され、維持造成されることになる。この中では、キャンピング、スキー、登山等の施業の方針を決めた時点以降から今日までの間に、買入れ等による国有林野の増加があるためである。3.これからの国有林奥地山岳地帯の森林この地帯は、樹木の生育にとってきびしい自然条件第3節 環境問題への注目と林業構造の転換(注) 321(1) 

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