ど中小径木の需要構造が大きく変化し、長伐期化への移行から、それに伴う除間伐の実施と間伐材の処理が、現在の大きな課題となっている。これは道内カラマツ林業共通の問題でもあるが、西に十勝森林組合は、カラマツの産地形成をめざして、造林・保育から林産・加工まで一貫したカラマツ林業の中核的担い手として、幅広い事業活動を展開している。組合の歩み西十勝森林組合は、昭和四四年に新得町・鹿追町の二森林組合が合併して成立した広域組合で、道内の広域合併の先駆的存在である。合併の目的とした民有林の林業経営基盤整備と組合の体質強化、事業の拡大をはかるため、昭和四四年度から第一次林業構造改善事業を導入し、素材生産・造林・樹苗生産施設とともにチップ生産施設を整備した。これにより、地区内から生産された低質材の有効利用が進み、生産性の低い天然生二次林の林種転換(拡大造林)が推進された。組合員からの委託による造林は、昭和四七年度に最大三五四haを実施、木材取扱しとかち量は四六年度に二万㎥を超え、年間の事業取扱高は合併当初の三倍の三億五、〇〇〇万円に達した。業 また、間伐材の有効利用をはかるため、昭和四八年度からは第二次林業構造改善事業の指定を受けて、カラマツ小径木の加工処理施設を導入し、製材加工に着手した。さらに、昭和五二年度には、中核林業振興地域育成特別対策事業、昭和五四年度には森林総合整備事業を導入して、地区内民有林の森林施業計画樹立をはかり、計画的な造林・ 森林面積合業班員員植産事事業第3節 環境問題への注目と林業構造の転換327地 域 の 概 況第1次産業就業人口森林所有者数民有林面積民有林人工林率民有林新植面積民有林木材生産量組 合 の 概 況32%常勤役職員113,681 ha組合員所有森林892人組14,073 ha作61%払込済出資金161 ha新21,500㎥林34人11,748 ha819人17人8,194万円113 ha12,700㎥
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