北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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〈中略〉〈中略〉域の中核的な組合として広域化を図り、経営基盤の安定化に努める。育林主導型(D型)当該組合は、今後当分の間造林事業を中心とした経営が維持できる森林資源内容にあるが、将来的に安定した事業を確保するためには、素材取扱事業を遂次拡大する必要があるので次の事項に留意して指導する。ア 当該組合は造林事業が主体であるので、事業量を確保するため森林資源を的確に把握した長期的事業計画を策定する。また、事業量の拡大を図るために区域内の組合加入の促進を図る。広域指向型(E型)当該組合は、経営基盤が脆弱で将来にわたって体制を維持することが難しい組合が多いので、次の事ア ア 〈中略〉項に留意して指導する。当面は、執行体制に応じた適正な事業量を確保して組合経営の維持に努めるが、将来は隣接組合との合併や協業によって長期にわたる安定的な経営基盤の確保を図る。市町村依存型(F型)当該組合は、経営基盤が脆弱で資本力も乏しく、常勤職員も不在であって市町村行政に依存する面が大きいので、次の事項に留意して指導する。これらの組合は、独自で発展する可能性は極めて少ないと考えられるので、当面は近隣組合との協業などにより組合員の負託に応えることとし、将来的には積極的に合併のための条件整備を行うなど発展的解消に努める。(北海道立図書館所蔵)第3章 林業    (5) (6) (4) 332

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