計100100100100100100100十勝で占められている。カラマツ製材を問題にするとき、上記二地域をもって代表せしめうるほどである。〈中略〉カラマツ製材生産が網走、十勝で占有されていることと同時に、特徴的なことは、この二地域での京浜向販売の多い点である。その京浜向シエアをみても、網走が七〇%前後に達し十勝も四九年度までの五〇%台から五〇年度以降は網走同様七〇%程度を占めるに至っているのである。まさに京浜向販売のためにカラマツ製材を生産しているといっても過言ではない。これとは対照的に、上記二地域以外では京浜向販売が二〇%程度でしかない。上川も四九年度以降は同様に二〇%前後である。このように網走、十勝はその他の地域と全く相違した様相を呈しているわけで注目しなければならないのである。したがって、京浜向カラマツ製材の地域別シエアをみても、網走、十勝の二地域での全道比が、四六年度当時の六四%から累年増大し、五二年度には八三%まで高まっているのである。こうした特化現象は、すでに述べたとおり、この二地域でのカラマツ需要が、パルプないし坑木用の地場消費分の欠除により、いきおい製材に指向したことに起因するが、当二地域では既存道材の主産地でもあり、地場製材需要は、それらの既存道材により充当されている結果、カラマツの製材は結局地場で充当する余地がなく、京浜へ向けて突出することにならざるをえなかったものと理解される。第3章 林業334 (注) 表8〈略〉より作成 京浜率=京浜向販売量/総販売量表9 京浜向カラマツ製材のシエア京浜率年度46474849505152797272606874725357435572756867745317142918京浜販売構成網走十勝上川他平均網走十勝上川他33292324172627575445444657543332383333394431333347514439(%)211915222215161418141515
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