北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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カラマツ製材工場の規模拡大原木消費五四万㎥ カラマツ工場動態 道林産課の製材工場動態調べによると、五十八年度のカラマツ原木消費量は、前年度より六万七千立方メートルも増え、一挙に五十五万立方メートルへ近づいた。また製材生産量は三十万立方メートルを突破、本州への移出も前年度比一五%増と好調な展開をみせた。また、網走と十勝の両管内で原木消費量、製材生産量の約七〇%を占めている。道林産課調べによると、カラマツ製材工場の五十八年度(五十八年四月~五十九年三月)の原木消費量は五十四万五千立方メートルで、前年度が四十七万七千立方メートルだったから一四%増の大幅な伸びを示した。また、製材生産量は三十一万三千立方メートルで前年度比一〇%増となり、一挙に三十万台へ乗せた。このうち本州方面への移出は約七九%の二十四万六千立方メートルで、これまた前年度に比べて一五%の大幅増をみせて、道産カラマツの健在化を証明した。製材は三〇万㎥を突破道東七〇%占める五十八年度月別の移出特徴をみると、五~六月の梅雨期はダウンしたが、七月以降は順風で二万立方メートルを維持して推移。今年一月は正月休みで若干落ちたが、二月から回復、三月の本州出荷は二万三千立方メートルで、月間では過去最高の記録となった。支庁別のカラマツ製材工場動態の概況は別表〈略〉のとおり。原木消費量、製材生産量ともに網走、十勝管内がダントツで、両支庁管内で約七〇%を占めている。〈注〉 本文中の数字および別表〈略〉は二月末実績累計に三月末速報(概数)を加算したものです。株式会社サトウで最新工場が竣工原木消費一〇万㎥、道内で最大四枚帯鋸で大割、四枚丸鋸で小割『北海道民有林新聞』一九九七年八月二八日(民有林新聞社所蔵)第4節 カラマツ林業の発展と新たな政策展開33925      

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