〈中略〉ため、「道民の森」は多くの道民が森林と親しみ、森林を知り、その恵みを受けながら、自然と共に生きる心を培う「場」として設定する。1―2 基本テーマの設定道民の森はその基本理念と、里山から奥山へと展開 に各種の集いや交流を通じて人間性を養う。する場の設定を受け次のテーマを設定する。自然や森林の仕組みと働きを学ぶ。地域を豊かにする森林資源の造成や活用の仕方を学ぶ。良好な環境や自然にふれて楽しむ。森林環境の利用や野外スポーツを通じて健康を増進する。本道の歴史や記念となる森をつくり森林に親しむ。までの展開基本方針であり、自然の懐とも言えるやすらぎの空間で、奥山のように厳しい自然に遭遇することも少ない安全な〝場〟である。この里山は従前のイメージにとどめず、やすらぎとは対極に位置する刺激的なもの、心揺れるものなど、スリルとロマンにあふれた行動的な野外活動の基地として、奥山へ向かう生き生きとした空間となることをめざすものである。へと向かう、その流れを里山で受けとめ、やすらぎとしげきの両立する場を提供することをめざした「道民の森」を創造する。従来、里山は生活に必要なものが手々()入る恵みの森道民の森は、この里山を核として展開する。しかし、今、人々は自然を指向し、都市地域から奥山の自然(北海道立図書館所蔵)第3章 林業(3) 「道民の森」の〝場〟としての設定~里山から奥山(f) (e) (d) (c) (b) (a) (1) 344
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