北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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において密接不可分なる関連性を有する中型機船底びき網漁業の操業上の競合性を出来得る限り除去して、沿岸底棲魚族資源の維持培養を図り本道周辺沿岸漁場を零細なる沿岸漁家層の生産の場として安定せしめ、他面においては中型機船底びき網漁業の合理化対策を推進してその伸長発展を助長し、之に依って、本道漁業の総合的振興発展に寄与せしめんとするものである。第二 基本方針前述の目的を達成するため、本計画においては、昭和二八年策定の北海道漁業転換五ケ年計画との関連のもとに、以下の各項を中心としてその推進を図るものとする。1.沿岸各種漁業と中型機船底びき網漁業との漁場競合の緩和と、沿岸漁業生産の向上を図るため、禁止区域の拡大措置を図るものとする。2.中型機船底びき網漁業の漁船勢力を許容可能な範囲に減少せしめる措置をとると共に、漁場利用の休養を図り、底棲魚族資源の保護と漁場の涵養を図る3.中型機船底びき網漁業自体の合理化を図り、且つ4.遠洋新漁場の開発により、当該漁場専業船に移行5.漁船の大型化の促進を図るため必要な屯数補充等6.資源管理並びに漁業取締の実効を期するため、現7.本道太平洋海域における、道外底びき網漁船の入ため、禁止期間の延長措置を図るものとする。沿岸における底びき網漁業による漁獲努力を減少せしめて、沿岸漁業の漁場の確保に資するため、積極的に新漁場の開発に努め、併せて新漁場えの進出を容易ならしめるため、底びき網漁船の大型化を特に促進するものとする。するものに対しては、積極的な助長方策を講じて底びき漁業の発展を図り、併せて現存隻数等操業勢力の減少を達成するものとする。の緩和措置については、沿岸漁業の振()展に特に寄与すると認められるものについて、これを考慮するものとする。行操業区域を合理的な方向に改める。ママ370第4章 水産業 

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