転業助成対策訓練期間中の生活維持費、移住費等の転業援助のための制度を検討する必要がある。地元産業の振興転業させるためにも、地元産業の振興が必要であるが、とくに基幹、都市としての函館、江差および瀬棚の三市町の整備が必要である。2.経営構造の改善漁村に残村する約七、〇〇〇経営体については、次のような経営の改善を行つて生産性を高めるようにする。沖合漁業への転換道南漁業は沿岸の比重が高く、年をおって減少しつつあるとはいえ、三一年においても九三%と高く、全道の五五%、全国の四七%と比べ圧倒的な比重を示している。沿岸漁業は主として、噴火湾、函館湾、瀬棚沿岸等、漁場の特徴を生かし、安い経費で鮮度の高い高① 級魚を生産するような地帯および道南地域における小型漁船の生産性が高い実状より、これら小型船を育成することはもちろんであるが、その他は沖合漁業へ転換する必要がある。漁場は、サンマ、マグロ、サメ等を主とする八戸沖漁場、マス、サバ、イカ等の日本海西部の漁場等である。新漁法の導入道南漁業は、スルメイカ、サンマ、サバ、ホッケ等単一魚種であって、これらにのみ依存し、他魚種についての漁獲技術はきわめて劣っている現状である。したがって、次のような新漁法の導入は、きわめて重要である。サバのはね釣漁業サバ漁業は、施)網、定置網、流網、釣の四種あるが、このうち後者の一種であるはね釣漁業は昭和二八年頃より、渡島小島周辺、津軽海峡等で本州船による索飼)群を対象とし開始され、成績を挙(旋カ(餌カ第4章 水産業(1) (2) (4) (3) 378
元のページ ../index.html#392