ものならば何でもよかったが、経済高度成長によって食べ物が豊富に出回るようになると、勢い選択し、嗜好にウエイトがかかる。一億総レジャー時代開幕の中で、いかを原料とした加工食品のもつ手ごろな値段とうま味は、酒のさかなとして大人たちの人気を集めたばかりでなく、広く子供たちの嗜好にもマッチした。こうした環境の中で、いか加工業は躍進的な発展を遂げつつあったのである。(全国いか加工業協同組合所蔵)390第4章 水産業
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