沿海地区漁協の合併推進て、魚道など河川環境の整備をめざすものが中心となっている。○ 付加価値の向上漁獲物の付加価値の向上についての取組みプランは、漁港や港湾内に蓄養施設等を整備し活魚出荷の体制を築くなど、出荷方法を改善することにより産地価格の向上を図る取組みや、漁家や漁協の手により地場での加工処理をほどこし、地域ブランドづくりと付加価値の向上に努める取組みが中心となっているが、景勝の地を活かした観光とのタイアップなどにより、マーケティングそのものを強化しようとする取組みも見られ、全体として、地域自らが需要の創造に努める取組みが主体となっている。○ 操業体制の改善操業体制の改善については、共同漁業権などの見直しによる地先漁場の利用方法の検討、エビ漁業の再編、延縄や刺網による秋サケ漁業の制度化への取組みなど、漁場の合理的利用や特定漁業の再編・廃○ ○ 止、新たな漁業への着業に向けた取組みが中心となっている。漁場の保全・復旧漁場の保全や復旧については、岩内湾の「中の門」漁場などでの落ち網や捨て縄の回収のほか、施肥、餌料用海藻の育成、さらには磯焼漁場の復旧に向けた取組みとなっている。その他の取組み以上の取組みのほか、合併や漁協事業の見直しなど漁協の経営安定に関するもの、漁港整備や漁村の生活環境整備・環境保全に関するもの、トドによる漁業被害対策などがある。北海道指導漁業協同組合連合会「第32回北海道漁業協同組合長会議決議実行経過報告資料」(同「漁協組合長会議 (北海道立図書館所蔵)平成6年5月」一九九四年 42024 第4章 水産業
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