をもたらした。これと同時に、各設備のオートメーシヨン化と、特にエネルギー部門の集中管理方式を採用して、品質の向上と均一化ならびに労働生産性の向上をはかり、当社の企業基盤を確立したのである。完成した主要設備◎ 第四高炉日産千七百トン。三十五年二月着工以来、一年二カ月の短時日に延十八万人の人員を動員して建設され、本年四月に操業を開始。この炉は、当所第三次合理化計画の中心として、大巾な自動化を取り入れた国内最大のものである。第四高炉の完成により、当所の出銑量は月間約十七万トンとなり、約一・七倍の増産となった。◎ 第四焼結機日産二千トンのドワイトロイド式で、主として第四高炉に供給する自溶性焼結鉱を生産するもの。原料の配合、装入、製品の輸送などは、すべて統括制御されている。◎ 第四高炉の操業に伴って増加するコークスの需要に対処するため、国内初めての炉高四・六メートルという大型炉を築造した。この炉は、高炉ガス専焼で、一窯の装入量は約十六・五トン、日産量は一日百十窯で約千二百トンになる。◎ 七十トン炉二基で、当所第三次合理化計画の主軸として、着工以来約一年半の歳月を経て、三十六年七月から稼働している。この炉は最大百トン(一回)の出鋼能力をもつ同心型 転炉で、年産約九十五万トンの新鋭設備。従って、当所の粗鋼年産能力は、平炉とあわせ年間約二百四十万トンになった。◎ 転炉に供給する酸素を製造するために建設されたこの設備は、一時間当り一万立方メートルの酸素ガスを製造する(同時に一万立方メートルの窒素ガスも採取する)第三コークス炉純酸素上吹き転炉酸素製造設備459第2節 高度成長期の大型投資
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