北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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国内最大の設備であり、本年六月から運転にはいった。◎ 化成設備コークス炉装入炭の増加に対応して、軽油・ベンゾールおよびタール・ナフタリン・石炭酸の各蒸留装置並びに硫安工場などの新・増設を行なった。◎ 窯業設備構内旧ドロマイト工場跡に、塩基性レンガ製造設備(月産千五百トン)、ドロマイトレンガ製造設備(月産五百トン)、成品粉末製造設備(月産千三百トン)および生石灰製造設備(日産二百トン)を新設した。◎ 動力関係設備高炉、コークス炉の新設によるガス発生量の増加に伴ない、新鋭のボイラー(蒸気圧一平方センチ当り六十キロ)二缶と発電機(二万五千キロワット)一機を増設、大巾な中央自動制御のワンマンコントロール方式を採用して、本年六月から運転を開始した。これにより発電設備は認可出力が四万八千から七万三千キロワットに増加した。また、鉱石専用船岸壁や、酸素工場などの新設に伴い変電設備を増設し、既設の変電室を含めて、中央発電所からの遠方監視制御方式を採用した。◎ 今次の合理化計画により当所の各種エネルギーの発生量および消費量は、一躍二―三倍に増加した。これらの重要かつ大量のエネルギーを有効に利用し、適切な需給調整を行なって、能率的な生産活動を遂行するためにエネルギーセンターが設置された。◎ 第三次合理化計画の完成により、用水所要量は、淡水で日量三十五万五千立方メートル、海水で日量二十六万立方メートル余りとなるので、送水管、海水ポンプなど、設備の増強を行なった。◎ 今回の合理化により著しく増大する鉄鉱石、石炭等の         原料は、その大半を南米、アフリカなどの遠隔地に求めなければならず、大型専用船輸送による原料コストの引エネルギーセンター水道設備専用船岸壁と後方荷役設備460第5章 工業・情報通信【資本財】

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