北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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弊社苫小牧工場は、既設工場に於て既に管理部門及び従業員の福利厚生施設が整備され、その近代化に依る余剰人員の利用を可能とし、且つ管理センターの設置と相俟って近代的な経営管理を実施することに依り、管理費及び人件費等の固定的支出の低減により、著しきコストの減少が図られる。4.既設工場の配置計画の限界オートメーション工場実現の為に、並びに原料面からの製造技術の変革の要請から、先に既設工場の限界点を述べたが、既設構内に於ては、パルプ製造設備の増設が面積的にも限度に達しているので、この土場をはさんで既設工場への併設に依る増設の必要性は、技術的にも経済的にも有利且つ容易と考える。(構内配置図をもって説明)5.取水計画について白老川及び社台川を水源地とした取水計画の理由については、後程詳細説明する。かねてより通産省に申請中でありました三四〇吋新三号抄紙機設置の認可がこのほど内定し、これに関し昨五日臨時工場労使委員会が開催されました。この新三号抄紙機の建設によつて苫小牧工場は、新聞   用紙専抄工場としては文字通り世界最大規模の工場となるわけですが、昨年来全工場を挙げて進めて参りました第四期経営近代化計画の推進を基盤として、より一層生新三号抄紙機(三四〇吋)建設に関し臨時工場労使委員会を開催─昭和四十五年三月完成を目途に苫小牧工場臨時建設部を設置─(苫小牧市立中央図書館所蔵 王子製紙株式会社苫小牧工場人事部『人事部ニユース』No.一七 五〇九・二九)一九六八年一〇月以上6 製紙業の設備投資(第三号抄紙機)465第2節 高度成長期の大型投資(ニ) (ロ)項と合わせて道内に於て最も有利と判断される。

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