北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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産性を向上し、国際競争力の強化充実を図つて、名実共に世界一の工場とするよう、全従業員一丸となつてその建設推進に努力いたしたいものと考えます。以下委員会の概要をお知らせいたします。一、関工場長挨拶「新抄紙機増設決定に至る経過及び建設の推進に当つて」かねてより通産省に対し苫小牧工場に大型抄紙機一台の設置を申請していたところ、今般これが内定の運びとなり、去る四日、本社において労使委員会が開催され会社より公表されたので、現地苫小牧において更めて組合に対しご説明申し上げたい。本年四月以降の景気上昇に伴い、新聞用紙の需要は予想以上の伸びを見せ、在庫は減少の一途をたどり、最近各メーカーで相当量の外紙を輸入して在庫を調整するという事態になつた。通産省としては、その対策として急拠七月三日に紙パルプに関する設備の新増設の追加申請を受ける旨紙パルプ各社へ意向を質したので、当社として苫小牧工場にワイヤー幅三四〇吋(八、六四〇粍)の大型抄紙機一基を増設することとし、七月二十日通産省に対し申請を行なつた。関する行政政策にも波及し、通産省の考え方は新聞用紙設備の新増設に対しても新しい観点にたつて、昭和四十四年から四十五年に至る間は原料の手当に問題がない場合について新増設を認めていくという方針に変わつてきた。し、「申請された抄紙機の増設を近々認可の予定であるが、万一原料手当の面について問題が生じた場合には認可を取り消されても異存がない旨の請書を提出するように」との連絡があつた。       開催し、直ちに請書を提出するとともに稼働の目途を昭和四十五年三月とし、苫小牧工場に臨時建設部を設新聞用紙の需給逼迫の傾向は、通産省の紙パルプにかくして九月二十六日に至り、通産省から当社に対これに伴い当社としては、九月二十七日に常務会を466第5章 工業・情報通信【資本財】

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