〔北海道農業機械工業会創立以来のあゆみ〕農業機械工業会の設立〈一九五八年〉北海道農業機械工業会設立趣意書の内容 (前略)近年本道農業開発と相俟つて営農方式の近代化と共に農業用機械の需要は年間二〇億円と呼称せられながら道内メーカーによる充足は僅か三〇%という不振の原因は本道業界の生産体制の弱体にありまして、道当局ではこれが振興対策として本年度(注昭和三三年度)より機械工業振興対策要綱を樹立し、これに伴なう「北海道機械工業振興対策委員会」が先般設置せられ、特に農業機械工業振興が優先とりあげられ近く農業機械専門部会を設けて強力推進することが決定せられました。従北海道農業機械工業会『北農工会報』一〇一号一九六四年七月つてこれが適切な運営に当つて特に「道が機械工業振興対策のため農業用機械専門部会を設けて施策方針を樹て強力に推進するには、本道農業機械工業者一丸とした強力な組織団体が絶対に必要であり団体組織のない個々を対象としては当()低本道業界の振興を期待できない。道の施策と相俟つて自主的な業界団体の活動によつて近年急激な増加を示しつつある本州農機具製品の移入防衛のため本道農業機械工業の製作技術水準の向上により本道需要農業用機械は優先道産農業機械をもつて応ずる体制の確立」を強調要望せられている次第であります。本道農業機械工業の大同団結については私共の夙に念願するところでありまして道の機械工業振興対策計画樹立決定は実にその好機到来であり、今にして全道を一丸とする強力団体を誕生せしめ道施策の外部機関として協力するにあらざれば自から墓穴を掘るの結果に至ることは火を見るより瞭らかであると信ずるのであります。如上の理由から下名私共僭越ながら「北海道農業機械到底第四節 中小企業の戦後史483 第4節 中小企業の戦後史12
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