活動を開始した冷凍食品部門コバルト・ブルーのなかに、くっきりと浮かぶ〝雪印冷凍食品〟—。このマークをつけた冷凍車が、東京・名古屋・大阪の街を、すでに走り廻っている。一月十八日、在京の業界紙二十二社代表を、本社大会議室に招いて、〝冷食事業進出〟の発表をおこなった当社は、新発足した冷凍食品部を中心に、着々と市場参入の準備をととのえ、三月一日、雪印アンデス食品㈱から消費の多様化と製品の多様化雪印乳業株式会社『ゆきじるし』二一巻三号一九七一年三月の、販売ルートおよび製品を引き継ぎ、販売の諸調査を進めて四月一日、太平洋ベルト地帯において、いっせいに発売される。当社が、冷食事業に進出した理由は、当誌の柱記事(吉見常務インタビュー)で、明らかにされているとおり、事業内容の層を厚くすることにより、将来の企業基盤を強固にするための布石である。小林冷凍食品部長は、「昨年春以来、Fグループとしてのプロジェクトチームにより、冷食事業の国内外の調査を進めるとともに、関係各部のスピーディな協力を得て、研究・製品開発に、全力を投入してまいりました。新規部門の推進には、かなりの期間を必要としましたが、今回、経営首脳部の決断により、進出に踏み切ったわけです。みなさんにおねがいしたいことは、今回、販売の地区 は限定されてますが、その地区の方は、まず、当社製品を召し上っていただき、積極的にPRをおねがいします」。第二節 消費多様化時代生産の多様化(冷凍食品事業進出):雪印乳業511第2節 消費多様化時代(1) 24
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